まずは結論。日本の大手旅行会社は、JTB・HIS・KNT-CT(近畿日本ツーリスト等)・日本旅行・阪急交通社などが代表格です。総合力のJTB、海外に強いHIS、というように各社にはっきり色があります。
この記事を読めば、主要な大手旅行会社の特徴と違い、大手と中小・個人の違い、そして業界で働く・独立するときのヒントまで分かります。
大手旅行会社とは?規模と特徴

大手旅行会社とは、全国に店舗網を持ち、海外・団体・法人まで幅広く扱う大規模な旅行会社を指します。
いずれも海外の企画旅行を扱える第1種登録で、資本力・仕入れ力・ブランド力を武器にしています。
主要な大手旅行会社と特徴

まずは主要5社を一覧で比べてみましょう。規模や強みが、会社ごとにはっきり違うのがわかります。
| 会社名 | 設立(創業) | 売上高(直近) | 従業員数 | 強み |
|---|---|---|---|---|
| JTB | 1912年創業 | 1兆732億円 (2025年3月期) |
約19,376名 | 業界最大手・総合力/法人・MICE |
| HIS | 1980年 | 3,731億円 (2025年10月期) |
12,710名 | 海外旅行・格安航空券 |
| KNT-CT | 1947年設立 | 2,745億円 (2025年3月期) |
3,183名 | 団体・教育旅行+シニア(クラブツーリズム) |
| 日本旅行 | 1905年創業 | 2,118億円 (2024年12月期) |
2,451名 | 鉄道・JR券/現存最古 |
| 阪急交通社 | 1948年創業 | 2,570億円 (2024年度) |
3,023名 | メディア送客・添乗員付きツアー |
※売上高・従業員数は各社公表の直近決算値です(集計基準は会社により異なる場合があります)。最新は各社公式・IR資料でご確認ください。
JTB
1912年、外国人観光客の誘致を目的に「ジャパン・ツーリスト・ビューロー」として誕生しました。これが社名の由来です。
国内・海外・法人・団体・MICEまでを扱う総合力で、長く業界を牽引してきた最大手です。
旅行会社では唯一、売上高が1兆円を超える規模で、2025年3月期は2期連続の1兆円超えとなりました。
かつて全国の駅で親しまれた「JTB時刻表」の発行元としても知られています。
🔗 公式サイト:JTB
HIS
1980年、澤田秀雄氏が新宿の雑居ビルの一室で、格安航空券の販売から創業しました。
「安く海外へ」を武器に急成長した、旅行業界の風雲児です。
いまも海外旅行と航空券の手配に強く、若年層や個人旅行での知名度が高いのが特徴です。
長崎のテーマパーク「ハウステンボス」を再建したことでも有名です(運営権は2022年に売却)。
🔗 公式サイト:エイチ・アイ・エス(HIS)
KNT-CT(近畿日本ツーリスト/クラブツーリズム)
近鉄グループを源流とし、近畿日本ツーリストとクラブツーリズムを束ねる持株会社体制の企業グループです。
近畿日本ツーリストは、団体旅行や修学旅行などの教育旅行に強みを持ちます。
クラブツーリズムは会員誌「旅の友」を軸にしたメディア型ツアーで、シニア層から絶大な支持を集めています。
持株会社のKNT-CTホールディングスは、東証スタンダードに上場しています(証券コード9726)。
日本旅行
1905年、南新助が団体参拝の旅を手配したのが始まりで、日本の団体旅行の草分けとされます。
旅行業の登録番号は「第2号」で、現存する旅行会社のなかで最も長い歴史を持ちます。
現在はJR西日本グループの一員で、鉄道を絡めた商品(国内ブランド「赤い風船」など)に強みがあります。
駅の窓口網を活かした、JR券と宿泊のセット販売も得意分野です。
🔗 公式サイト:日本旅行
阪急交通社
阪急阪神東宝グループの一員で、創業は1948年の関西発の大手です。
新聞広告や折込チラシで参加者を募る「トラピックス」を主力とする、メディア送客のパイオニアです。
添乗員付きの周遊ツアーに定評があり、幅広い年代から根強い人気を得ています。
本社は大阪・梅田に構えています。
🔗 公式サイト:阪急交通社
大手と中小・個人旅行会社の違い

大手の強みは、資本力・仕入れ力・ブランド・全国網です。
一方で、価格競争になりやすく、小回りは効きにくい面もあります。
中小・個人は規模では勝てませんが、専門特化やスピード、きめ細かい対応で十分に戦えます。
- 大手:資本力・仕入れ・ブランド・全国網
- 中小・個人:専門特化・機動力・きめ細かさ
大手旅行会社で働くには?

大手への就職・転職では、旅行業務取扱管理者の資格が評価されます。
必須ではない求人もありますが、資格があると“即戦力”として一歩リードできます。
資格とキャリアの関係は 旅行業務取扱管理者は就職・転職で有利? で詳しく解説しています。
大手にはない「個人・中小」の戦い方

大手と同じ土俵で戦う必要はありません。
特定ジャンルの専門店になる、インバウンドを取り込む、法人・オーダーメイドで受注する——など、大手が手を出しにくい隙間で戦えます。
そもそも「旅行会社は儲かるのか?」というリアルは、旅行会社は稼げる?稼げない?元経営者の本音 で解説しています。
まとめ:大手を知ると“自分の立ち位置”が見える

KEY POINTS
大手旅行会社のポイント
- ✓大手はJTB・HIS・KNT-CT・日本旅行・阪急交通社が代表格
- ✓各社に色(総合のJTB/海外のHIS 等)がある
- ✓大手=資本力/中小・個人=専門特化で戦える
- ✓就職も独立も旅行業務取扱管理者の資格が武器
大手を知ることは、自分が「どこで・どう戦うか」を決める第一歩です。
その先に進むなら、まずは資格から。国内だけなら 国内のおすすめ通信講座、海外も扱うなら 総合のおすすめ通信講座 で自分に合う学び方を選んでください。
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