旅行業界キャリア

旅行会社は稼げる?稼げない?元経営者が現場の本音で解説【開業前に読む】

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ガール
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旅行会社って、正直なところ稼げるのかな?これから開業を考えているけど、やめておいた方がいい業界なの?

まずは結論。旅行会社は「何もしなければ稼げない」けれど、強みを一つ持てば十分に食べていける業界です。薄利で価格競争になりやすい一方、専門特化やインバウンドなど、個人・小規模でも勝てる余地は確実にあります。

この記事を読めば、旅行会社が「稼げない」と言われる理由と、それでも稼いでいる会社の共通点、そして開業に必要な資格・費用まで、業界のリアルがまるごと分かります。

旅行会社の経営を長く現場で見てきた立場で言うと、稼げるかどうかは「規模」より「何屋になるか」で決まります。夢だけで始めると続きません。
ごりへい
ごりへい

✍ この記事を書いた人

ごりへい/元・上海で旅行会社経営20年/3資格すべて保有(国内・総合・インバウンド実務主任者)。実務と試験勉強の両方の視点で発信中。 ▶ プロフィール

旅行会社は「稼げる」のか?先に現実を言います

旅行会社は「稼げる」のか?先に現実を言います

旅行会社の利益は、基本的に旅行代金の手数料(マージン)で成り立っています。

航空券やホテル、パッケージツアーを仕入れて売り、その差額や販売手数料が収益になります。

ただ、この手数料率はけっして高くありません。

大手やOTA(楽天トラベル・じゃらん等のネット予約サイト)が価格を下げて競争しているため、「ただ旅行を売るだけ」では利益がほとんど残らないのが今の現実です。

旅行会社が「稼げない」と言われる3つの理由

旅行会社が「稼げない」と言われる3つの理由

① 薄利多売になりやすい

1件あたりの利益が小さいので、数をさばかないと売上が積み上がりません。

人手が要るのに単価が低い、という構造的な弱さがあります。

② OTA・大手との価格競争

同じ航空券・同じホテルなら、お客様はより安いネット予約に流れます。

「価格」で勝負した瞬間に、資本力のある大手に負けます。

③ 景気・災害・情勢に売上が振られる

感染症・災害・為替・国際情勢など、自分ではどうにもできない要因で需要が一気に消えることがあります。

  • 手数料ビジネスで利益率が低い
  • 価格ではネット・大手に勝てない
  • 外部要因で需要が急変する
ここまで読むと不安になりますよね。でも「稼げない理由」は裏返すと「稼ぐヒント」でもあります。
ごりへい
ごりへい

それでも稼いでいる旅行会社の共通点

それでも稼いでいる旅行会社の共通点

「稼げない」と言われる業界でも、しっかり利益を出している旅行会社はあります。

私自身、上海で旅行会社を経営していた頃に、たくさんの同業者を見てきました。

そこで感じた「稼いでいる会社」の共通点を、4つに絞って紹介します。

①「何屋か」がはっきりしている(専門特化)

稼いでいる会社は、「うちは何の会社か」がはっきりしています。

経営時代に付き合いがあったのは、チベットや秘境ツアーを専門にしている日本の旅行会社でした。

ツアー単価は他社よりずっと高いです。

それでも「そこでしか行けない」特別感があるので、数は少なくても利益はしっかり残っていました。

安売りで数を追うより、狭くても深い専門性のほうが強い。

これは現場で何度も実感しました。

② 手配より「企画・受注」で稼ぐ

ネットで料金が丸見えになった今、ただの「手配」はほとんど手間賃です。

調べればわかる料金に少し乗せるだけなので、利益は薄く、他社との差もつきません。

稼いでいる会社は、手配の代行ではなく自分たちで旅を「企画」し、指名で「受注」しています。

「あなたに頼みたい」と言われる状態をつくれるかどうかが、大きな分かれ道になります。

③ インバウンド(訪日客)を取り込む

これからの旅行会社は、インバウンド(訪日外国人)を取り込めるかで生き残りが決まります。

正直に言うと、ここを取りにいかない会社はこれから厳しいです。

ポイントは、海外のお客さんを代理店を挟まずダイレクトに集めることです。

具体的には、海外向けのInstagramやYouTubeで発信します。

コツは、宣伝だけで終わらせないことです。

旅行情報をコンテンツとして充実させ、旅行以外の広告収入や物販にもつなげる設計にします。

外国人のお客さんは単価も利益率も高く、いちどファンになるとリピーターになりやすいのも魅力です。

この分野を体系的に学ぶなら、インバウンド実務主任者の知識が土台になります。

④ 固定費を小さく始める

いきなり大きく投資するのは、体力のある大手のやり方です。

これから始めるなら、まずは固定費を小さく抑えるのが鉄則です。

最初は、できることは何でも自分でやります。

事業が回り始めてから、少しずつ外注化していけば十分です。

自分でやればスキルも身につくので、あとで外注を管理するときにも役立ちます。

全部を真似する必要はありません

ここで挙げた4つは、すべてやる必要も、唯一の正解でもありません

ただ「価格ではなく、何で選ばれるか」という軸は、会社の規模に関係なく共通しています。

そして、その軸を形にするには、旅行業のルールと実務を最低限おさえておく必要があります。

上海時代に生き残っていたのは、規模の大きい会社ではなく「何屋か」がはっきりしている会社でした。
ごりへい
ごりへい

旅行会社を開くには「資格」が必ず要る

旅行会社を開くには「資格」が必ず要る

ここが意外と知られていないのですが、旅行業を始めるには旅行業登録が必要で、そのために営業所ごとに「旅行業務取扱管理者」の選任が法律で義務づけられています。

扱う範囲で必要な資格が変わります。

  • 国内旅行だけを扱う → 国内旅行業務取扱管理者でOK
  • 海外旅行も扱う → 総合旅行業務取扱管理者が必要

つまり「旅行会社を開きたい=まず資格を取る」がスタートラインです。国内だけなら国内資格、海外も視野に入れるなら総合まで取っておくと、あとで登録の種別を広げやすくなります。

資格の難易度や取得順は 3資格の難易度比較(国内・総合・IB どれから取る?) で詳しく解説しています。まずは 国内旅行業務取扱管理者の概要 から見ておくと流れがつかめます。

開業の相談を受けると「資格が要るなんて知らなかった」という方がほとんど。ここで最短で取るなら、合格点主義で効率のいいフォーサイトが手堅いです。
ごりへい
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どんな旅行を扱えるかは「旅行業登録の種別」で決まり、開業に必要な資金(営業保証金)も大きく変わります。

登録種別 扱える旅行 営業保証金 基準資産額 登録先
第1種 海外・国内の募集型企画旅行まで(すべて可) 7,000万円 3,000万円〜 観光庁長官
第2種 国内の募集型企画旅行まで(海外の募集型は不可) 1,100万円 700万円〜 都道府県
第3種 原則 募集型企画旅行は不可(隣接エリアの国内のみ条件付き可) 300万円 300万円〜 都道府県
地域限定 営業所の隣接エリア内の国内旅行のみ 15万円 100万円〜 都道府県

※営業保証金は協会に加入すると約1/5の「弁済業務保証金分担金」で済みます(第1種1,400万円/第2種220万円/第3種60万円/地域限定3万円)。金額は旅行業法に基づく基準額で、最新は観光庁の情報をご確認ください。

これから旅行会社を始める人へ(現実的な一歩)

これから旅行会社を始める人へ(現実的な一歩)

いきなり大きく始める必要はありません。

まずは「誰に・何の旅行を売るのか」を一つに絞り、必要な資格(国内→必要なら総合)を取り、小さく登録して始める。

強みが一つあれば、旅行会社は今でも十分に戦える業界です。

まとめ:旅行会社は「稼げる/稼げない」ではなく「何屋になるか」

まとめ:旅行会社は「稼げる/稼げない」ではなく「何屋になるか」

KEY POINTS

旅行会社で稼ぐためのポイント

  • 「ただ売る」だけでは薄利で稼げない
  • 専門特化・受注型・インバウンドで価格競争から抜ける
  • 開業には旅行業務取扱管理者(国内 or 総合)が必須
  • 固定費を抑えて小さく始めるのが生き残るコツ

旅行会社は、夢だけでは続きませんが、強みと資格を持って現実的に始めれば、今も十分にやっていける業界です。

その第一歩が資格取得です。国内だけなら 国内のおすすめ通信講座、海外も扱うなら 総合のおすすめ通信講座 から、自分に合う学び方を選んでください。

旅行が好きな人ほど、この業界は面白い。まずは資格という“開業の切符”を、最短で取りにいきましょう。
ごりへい
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