まずは結論。旅行業協会はJATA(日本旅行業協会)とANTA(全国旅行業協会)の2つで、入ると営業保証金が5分の1の分担金ですむうえ、国内の試験はANTA、総合の試験はJATAが実施している。
どちらも、旅行業法にもとづいて観光庁長官が指定した協会です。
この記事では、2つの協会の役割と違い、開業のときに入るメリットをまとめます。

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旅行業協会の役割
旅行業協会は、旅行会社が入る業界団体です。
中でもいちばん大事な役割は、旅行者を守ることです。
- 弁済:会員の旅行会社が倒産したとき、お客様に代わりにお金を払う
- 苦情の相談:旅行会社とのトラブルの相談を受ける
- 研修・指導:会員の旅行会社に、研修や指導をする
協会の会員から旅行を買えば、もしもの倒産のときも協会からお金が戻る仕組みがあります。
戻る額には上限があり、その会社が協会に入っていなかった場合の営業保証金と同じ額までです。
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JATAとANTAの違い
2つの協会の違いを、表にまとめました。
| 項目 | JATA | ANTA |
|---|---|---|
| 正式名 | 一般社団法人 日本旅行業協会 |
一般社団法人 全国旅行業協会 |
| 始まり | 1959年 (前身の協会が発足) |
1965年 (今の名前に改組) |
| 会員数 | 正会員1,187社 (2026年7月) |
約5,400社 |
| 会員に多い会社 | 大手や、海外旅行を扱う会社 | 地域の中小の旅行会社 |
| 地方の拠点 | 全国8か所の事務局 | 47都道府県すべてに支部 |
| 実施する試験 | 総合旅行業務取扱管理者試験 | 国内旅行業務取扱管理者試験 |
JATAは、大手や海外旅行を扱う会社が多く入っている協会です。
ANTAは全国47都道府県に支部があり、地域の中小の旅行会社が多く入っています。
どちらが上ということではなく、会員の顔ぶれが違うと考えるとわかりやすいです。
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協会に入るメリット(営業保証金が5分の1に)
旅行会社を始めるときは、営業保証金を国の供託所(法務局)に預ける必要があります。
協会に入ると、その代わりに5分の1の「弁済業務保証金分担金」を協会に納めればすみます。
| 登録の種類 | 営業保証金 | 協会に入った場合 (分担金) |
|---|---|---|
| 第1種 | 7,000万円 | 1,400万円 |
| 第2種 | 1,100万円 | 220万円 |
| 第3種 | 300万円 | 60万円 |
| 地域限定 | 15万円 | 3万円 |
たとえば第2種なら、1,100万円が220万円になります。
開業のお金を抑えたい小さな会社ほど、この差は大きくなります。
ただし協会には入会金や年会費がかかるので、合計の金額で比べて決めてください。
旅行業務取扱管理者試験との関係
2つの協会は、旅行業務取扱管理者試験の実施団体でもあります。
| 試験 | 実施する協会 |
|---|---|
| 国内旅行業務取扱管理者 | ANTA(全国旅行業協会) |
| 総合旅行業務取扱管理者 | JATA(日本旅行業協会) |
どちらの試験も、合格すると旅行会社の営業所に置く管理者になれます。
開業するなら、自分か仲間がこの資格を持っていることがスタートラインです。
働きながら最短で取りたい人は、通信講座を使うのも手です。
フォーサイトの受講生の合格率は、国内79.2%・総合63%です(2025年度・受講生アンケートの集計)。
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まとめ

KEY POINTS
JATAとANTAのポイント
- ✓旅行業協会はJATAとANTAの2つ
- ✓協会のいちばん大事な役割は旅行者を守ること
- ✓JATAは大手・海外の会社、ANTAは地域の中小の会社が多い
- ✓協会に入ると営業保証金が5分の1の分担金ですむ
- ✓試験は国内がANTA、総合がJATAが実施
旅行業協会・資格・開業は、すべてつながっています。
開業を考えているなら、まずは旅行業務取扱管理者の資格から準備しましょう。
通信講座を比べたい人は、国内・総合のおすすめ講座を参考にしてください。
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